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侏儒(しゅじゅ)どんの頓知話「楊貴妃」

鹿児島の日当山といえば昔からの温泉街。色っぽい話もあります。


日当山の橋には色々な逸話をタイル張りで飾っています!とっても美しい街です。

日当山の地頭になった侏儒(しゅじゅ)どん。男女混浴の温泉が日当山にもありました。
風紀上よくないと考えた侏儒どん。
男女の風呂を別々にするように話し合ったのである。
「地頭さぁ(さま)も無粋なお人じゃ」というこえもあったが、それもよろしかとうということで混浴は禁止になりました。
ところが、混浴をやめたところ女風呂をのぞく若い衆が増えたのである。
毎日のように婦女子から「なんとかしてほしい。これではうっかりお行儀を崩すこともできやしない」という訴えが続きました。
侏儒どんは一案を考え、鹿児島に出て扇子をニ、三十本用意し、二才衆(にせしゅう:鹿児島弁で若い男の集団)を集会場へ呼んだ。
「おはんら、温泉といえば有名な楊貴妃をおもいだすじゃござらぬか」
「楊貴妃とはなんでごわすか?」
「楊貴妃とは、中国の絶世の皇女じゃ!」
「その楊貴妃を称えた歌に”温泉水なめらかにして凝脂を洗う”というのがある。楊貴妃ほどの美しい人の入浴姿はさもあるべしとそうぞうされるのぅ。」
「そして、その楊貴妃が扇子をもって前部をおうている姿があるのじゃ」
「中国ではの、手ぬぐいで前を隠さず、扇子を用いるのが習慣なのじゃ。一般に中国では扇子は紳士淑女のたしなみとして盛っており、孔子の教えでは君子が見るべからずものを見たとき、たとえば婦女子の裸体姿をかいまみたとき、扇子で自分の顔を覆い隠して、みないことになっているんじゃよ。」
「地頭さま、要するに教養の問題ですなぁ」
「そこじゃよ、気づかれたか?」
「はい。」
「フシ穴からのぞく下品さと、扇子のすき間からチラチラと拝む上品さ、それだけの違いじゃよ」
「よくわかいもした」
「ははは!その扇子は一本ずつもってもどいやい。(持って帰りなさい。)」



のぞきをする若い男たちにそれとなく説教しているんですが、上から説教するのではなく、相手に気づかせるように諭す侏儒どんですね。

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